留学生の就職活動で思うこと

私がこの事業に関わって2年半が経つ。

当初は広報担当として、主として企業の方と話す機会が多かった。

そして今年度に入り、留学生の就職相談にも乗る仕事が加わり
いま、企業と留学生双方の意見が自分の中で錯綜している。

「優秀な外国人であれば、日本人と同じように採用する」という企業。

しかし現実は、語学力・ビジネスキャリアがあっても、
なかなか留学生を採用する企業は少ない。

そこには、日本人学生と同じ土俵で筆記試験や面接という
難関にたちむかわなければならない厳しさと、
ビジネスキャリアが合っても学生である限り、「新卒」として
扱われるため、母国を離れ単身生活を切り開いて行くには
給与面などでギャップがあり、マッチングにつながらない現実がある。

あるビジネス講師が言っていた。
「日本企業の構造は、鋼鉄で囲われた入口ひとつのピラミッドだ」と。

つまり、転職しながらキャリアアップの道を進む
(ピラミッドに多数入口がある)アメリカなどと比べ、
新卒をじっくり育てながらキャリアアップしていく日本の構造は、
根本的に留学生にとって不利な構造だということだと思う。

優秀な留学生が、本来持っている力を発揮できる
ステージを何とかつくることはできないものだろうか。

就職活動で疲弊した結果、母国や他の国に活路を見いだす
優秀な学生と接するたびに、日本人としての課題をつきつけられている
ような気がする。


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